硫酸は金属を溶かしたり、皮膚につくとやけどをするなど危険な劇物として知られています。
今回この記事では濃硫酸はペットボトルに入れても問題ないのか、耐性はあるのか、また正しい保管方法や危険性についてまとめました。
濃硫酸はペットボトルで保管できる?
ここでいうペットボトルは飲料の入ったペットボトルとします。
ジュースやお茶などの入ったペットボトルの素材はPET(ポリエチレンフタレート)です。
PETは硫酸によって酸化作用によって酸化分解しますので保存には向きません。
同じプラスチック製品でもPE(ポリエチレン)とPP(ポリプロピレン)は硫酸の保管に適しています。
プラスチック製品だけでなく、瓶での保管も適しています。
金属容器は硫酸で溶けてしまうため、保存には向きません。
濃硫酸の危険性
先日の仙台駅での薬品漏れのニュースで「服がボロボロになった」とありますが、これは硫酸の脱水作用によるものと思われます。
また濃硫酸は溶解熱が非常にたかく、水に溶かすと熱を発します。
水と濃硫酸を混ぜるときはの水の中に濃硫酸を入れます。
逆に水を濃硫酸の中に入れると濃硫酸が飛び散ってしまい非常に危険ですので十分注意をしましょう。